【吉祥寺アキレス腱炎鍼灸】歩行時の痛み、ランニングの不調、踵の腫れでお悩みの方へ

2025.10.25

「朝起きて最初の一歩がアキレス腱の鋭い痛みで踏み出せない」「ランニングやジャンプをすると踵の上部がズキズキ痛む」「アキレス腱が硬く腫れており、熱を持っている」。このような症状は、「アキレス腱炎（アキレスけんえん）」の可能性があります。アキレス腱は、ふくらはぎの筋肉（下腿三頭筋）と踵の骨を結ぶ体の中で最も太い腱で、歩行や走行、ジャンプなどの動作で非常に大きな負荷がかかります。オーバーユース（使いすぎ）や不適切なシューズ、ふくらはぎの柔軟性不足などが原因で、腱に微細な損傷や炎症が生じ、痛みや腫れを引き起こします。慢性化すると、腱の変性（アキレス腱症）に進展し、治癒が難しくなるため、早期の適切なケアが重要です。

この記事では、アキレス腱炎の主な症状と原因、そして、炎症を鎮静し、腱の修復力を高めるサポートに鍼灸がどのように役立つのかをご紹介します。吉祥寺にある当院の鍼灸は、医療機関での診断を前提に、アキレス腱周辺の血流改善、ふくらはぎの緊張緩和、そして運動に耐えうる足首の機能回復を目指します。

あなたの不調は「アキレス腱炎」？主な症状と必ず医療機関へ

アキレス腱炎は、初期の段階では運動時のみの痛みですが、進行すると日常生活にも支障をきたします。

アキレス腱炎の主な症状

・アキレス腱の痛みと圧痛: 踵の骨（踵骨）の付着部から上2～6cm程度の範囲に、歩行や走行時にズキズキとした痛みを感じます。患部を押すと強い痛み（圧痛）があります。
・動作開始時の痛み（モーニングペイン）: 特に朝起きて歩き始めや、長時間座った後など、動作を開始する際のこわばりや痛みが強く現れます。
・腫れ・熱感・肥厚: 炎症が強い場合は、患部に腫れや熱感を伴います。慢性化すると、腱が太く硬くなる（肥厚）ことがあります。
・足首の柔軟性低下: ふくらはぎの筋肉やアキレス腱が硬くなっているため、足首を上に向ける（背屈）動作に制限を感じることが多いです。

重要な注意点：必ず医療機関を受診してください

アキレス腱の痛みや腫れは、ごく稀にですが、腱が部分的に、あるいは完全に断裂するアキレス腱断裂の可能性も否定できません。自己判断せずに、症状を自覚したら速やかに整形外科などの医療機関を受診し、適切な診断を受けることが必須です。

吉祥寺にある当院の鍼灸治療は、医療機関での診断と治療（安静、ストレッチ指導など）を前提としたものであり、症状の緩和、炎症鎮静、腱組織の修復促進をサポートを目的としています。

なぜ「アキレス腱炎」が起こるのか？東洋医学から見た問題

アキレス腱炎は、使いすぎによる微細な損傷が主な原因ですが、東洋医学ではその背景に「筋腱の栄養不足」や「冷え」があると考えます。

東洋医学から見た「アキレス腱炎」と体質

東洋医学では、腱や関節の炎症・痛みを、五臓六腑の「肝（かん）」、「腎（じん）」、そして「気血（きけつ）」の巡りの問題として捉えます。

・肝（かん）と筋腱の柔軟性: 東洋医学で「肝」は筋や靭帯の柔軟性を司り、「血（けつ）」を貯蔵し全身に巡らせます。「肝」の血が不足すると、アキレス腱が硬く脆くなりやすく、衝撃に対する弾力性が低下し、炎症を起こしやすくなると考えます。
・腎（じん）と骨・修復力: 「腎」は骨や関節、そして生殖・加齢を司る源です。過度な疲労や加齢により「腎」の力が衰えると、アキレス腱周辺の組織の修復力が低下し、炎症が慢性化しやすい状態になります。
・寒湿（かんしつ）と血流の停滞: 足首や踵の冷えは、「冷え（寒）」を招き、アキレス腱周辺の血流（気血の巡り）を停滞させます。血流の滞り（瘀血）は、炎症物質の排出を妨げ、痛みを悪化させ、症状の慢性化を招きます。

このように、アキレス腱炎を「局所の炎症」だけでなく、「筋腱の柔軟性や修復力の低下、冷えによる血流不良」として捉え、総合的な体質改善を目指します。

【吉祥寺アキレス腱炎鍼灸】がつらい症状にアプローチできる理由と目的

アキレス腱炎に対する鍼灸治療は、現代医療の診断・治療を補完する形で行われます。鍼灸は主に、炎症の鎮静、腱組織の修復促進、そして原因となる筋肉の緊張緩和を目的としています。

当院の施術：「患部の血流改善」と「肝腎の機能回復」

当院の施術では、以下の流れでアキレス腱炎にアプローチします。

患部と周辺の炎症鎮静・血流促進: アキレス腱周辺のツボ（承山、崑崙など）や、腱の付着部に鍼刺激を施し、深部の血流を強力に促進します。これにより、炎症物質の排出を促し、痛みや腫れを早期に鎮静させることを目指します。
ふくらはぎの緊張緩和: アキレス腱に直接繋がるふくらはぎの筋肉（下腿三頭筋）の過剰な緊張を鍼で深部から緩めます。これにより、アキレス腱にかかる過度な牽引ストレスを軽減し、再発を防ぎます。
「肝腎」を整える全身調整（本治法）: 東洋医学の観点から、腱の柔軟性に関わる「肝」や組織の修復力に関わる「腎」の機能を高めるよう、手足や背部のツボを調整します。全身の活力を高めることで、腱組織の修復力を引き上げ、運動に耐えうる足首を目指します。

吉祥寺で「アキレス腱炎」に伴う症状でお悩みなら当院の鍼灸へ

吉祥寺にある当院では、アキレス腱炎と診断され、現代医療での治療を受けられている方で、朝の強い痛み、痛みの慢性化、スポーツの早期復帰を望まれる方に対し、丁寧なカウンセリングとオーダーメイドの鍼灸治療を提供しています。

自宅でできる！「アキレス腱炎」のセルフケアとおすすめツボ押し

鍼灸院での治療や医療機関での指示と合わせて、ご自宅でもできるセルフケアを取り入れることで、症状の緩和と回復をサポートできます。

・安静とストレッチ: 急性期の強い痛みがある場合は運動を控え、炎症が落ち着いたら、痛みのない範囲でふくらはぎのアキレス腱ストレッチを念入りに行い、柔軟性を高めましょう。
・患部を温める: 炎症が落ち着いた慢性期や、冷えによる痛みが強い場合は、入浴や温熱パッドなどで患部を温め、血流を改善しましょう。
・簡単なツボ押し: 以下のツボを優しく押したり、お灸などで温めたりするのも効果的です。
- 　　　・承山（しょうざん）: ふくらはぎのほぼ中央、筋肉の境目。アキレス腱への負担を軽減し、痙攣や痛みを緩和します。
- 　　　・崑崙（こんろん）: 外くるぶしとアキレス腱の間。アキレス腱炎の痛みと炎症に効果的です。
- 　　　・太谿（たいけい）: 内くるぶしとアキレス腱の間。「腎」を補い、腱組織の修復をサポートします。