【吉祥寺肘部管症候群鍼灸】小指側のしびれ、手の握力低下でお悩みの方へ

2025.11.25

「小指と薬指の半分にかけて、ジンジンと電気のようなしびれが続いている」「特に肘を曲げているときや就寝中に症状が悪化する」「手の握力が弱くなったり、指の間の筋肉が痩せてきたりした」。このような症状は、「肘部管症候群（ちゅうぶかんしょうこうぐん）」の可能性があります。肘部管症候群は、肘の内側にある肘部管というトンネル内で、尺骨神経（しゃっこつしんけい）が圧迫されたり、牽引されたりすることで発症します。尺骨神経は、小指と薬指の半分、そして手の内在筋（指を動かす細かな筋肉）を支配しており、この神経が障害されると、小指側のしびれや手の筋力低下、筋肉の萎縮（いしゅく）といった症状が特徴的に現れます。特に、肘を酷使するスポーツ選手やデスクワークで肘を曲げ続ける方、そして肘の変形がある方に多く見られます。

この記事では、肘部管症候群の主な症状と原因、そして、神経圧迫を軽減し、血流を改善させるサポートに鍼灸がどのように役立つのかをご紹介します。吉祥寺にある当院の鍼灸は、医療機関での診断を前提に、肘関節周辺の緊張緩和、神経周囲の血流改善、そして症状の進行を防ぐ全身の調整を目指します。

あなたの不調は「肘部管症候群」？主な症状と必ず医療機関へ

肘部管症候群の症状は、圧迫される神経の部位に特徴的に現れます。

肘部管症候群の主な症状

・小指・薬指のしびれと感覚異常: 手のひら側、甲側ともに小指全体と薬指の小指側半分に、ピリピリ、ジンジンといったしびれや感覚の鈍さが現れます。
・肘を曲げた時の症状悪化: 肘を長時間曲げ続ける（例：電話、パソコン作業、就寝中）と、肘部管内の圧力が上がり、しびれが強くなります。
・筋力低下と筋萎縮: 進行すると、握力の低下、指を開いたり閉じたりする力の低下が起こり、さらに進行すると指と指の間の筋肉が痩せてくる（鷲手と呼ばれる変形）ことがあります。
・肘の内側の圧痛: 肘の内側の骨の突起部（内側上顆）のすぐ下、肘部管のあたりを叩いたり押したりすると、指先に電気が走るような痛み（ティネルサイン）が誘発されることがあります。

重要な注意点：必ず医療機関を受診してください

手のしびれや筋力低下は、頚椎症など、首の神経の圧迫が原因である可能性も否定できません。また、肘部管症候群が進行し筋萎縮が始まると、回復が困難になる可能性があります。自己判断せずに、症状を自覚したら速やかに整形外科などの医療機関を受診し、適切な診断（神経伝導速度検査など）を受けることが必須です。

吉祥寺にある当院の鍼灸治療は、医療機関での診断と治療（安静、投薬など）を前提としたものであり、症状の緩和、神経周囲の血流改善、筋肉の機能回復をサポートを目的としています。

なぜ「肘部管症候群」が起こるのか？東洋医学から見た問題

肘部管症候群は神経の圧迫が原因ですが、東洋医学では「局所の冷え」や「全身の気血の停滞」に着目します。

東洋医学から見た「肘部管症候群」と体質

東洋医学では、痛みやしびれを、五臓六腑の「心（しん）」、「肝（かん）」、そして「気血（きけつ）」の巡りの問題として捉えます。尺骨神経は、手の小指側を走行する「心経」や「小腸経」といった経絡と深く関わります。

・寒邪（かんじゃ）と血流の停滞: 肘部管の周辺が冷え（寒邪の侵入）により硬くなると、局所の血流（気血の巡り）が停滞し、神経への栄養供給が途絶え、しびれや痛みが悪化すると考えます。特に肘を曲げたまま寝ることで冷気が侵入し、症状を悪化させることがあります。
・心・小腸経の滞り: 尺骨神経が支配する小指側は、東洋医学でいう「心経」や「小腸経」のルートです。これらの経絡の通り道である肘、肩、首に気の滞り（気鬱）や血流の滞り（瘀血）が生じると、神経機能の低下（しびれ）を引き起こします。
・肝（かん）の不調と筋緊張: ストレスや過労による「肝」の機能低下は、腕全体の筋肉の柔軟性を低下させ、肘周囲の筋肉を硬くすることで、神経圧迫を間接的に強めると考えられます。

このように、肘部管症候群を「神経の圧迫」だけでなく、「局所の冷えと全身の血流不良、そして肘周囲の筋の過緊張」として捉え、総合的な体質改善を目指します。

【吉祥寺肘部管症候群鍼灸】がつらい症状にアプローチできる理由と目的

肘部管症候群に対する鍼灸治療は、現代医療の診断・治療を補完する形で行われます。鍼灸は主に、神経周囲の圧迫の軽減、血流の改善、そして症状の進行を防ぐ全身の安定化を目的としています。

当院の施術：「肘周辺の緊張緩和」と「血流促進」

当院の施術では、以下の流れで肘部管症候群にアプローチします。

肘関節周辺の深部筋の緊張緩和: 肘部管周辺の前腕の筋肉や、尺骨神経が肘部管に入る手前の筋肉の緊張を鍼で深部から緩めます。これにより、肘部管への外側からの圧迫や牽引ストレスを軽減します。
神経周囲の血流促進と鎮痛: 尺骨神経のルート（手三里、少海、神門など）や、肘部管周辺のツボに鍼刺激を施し、神経への血流を強力に促進します。これにより、神経への栄養供給を高め、しびれや痛みを緩和させます。
「心肝」を整える全身調整（本治法）: 東洋医学の観点から、自律神経に関わる「心」や筋の柔軟性に関わる「肝」の機能を高めるよう、手足や背部のツボを調整します。全身の血流と活力を高めることで、冷えやストレスによる筋肉の過緊張を防ぎ、症状の再発を予防します。

吉祥寺で「肘部管症候群」に伴う症状でお悩みなら当院の鍼灸へ

吉祥寺にある当院では、肘部管症候群と診断され、現代医療での治療を受けられている方で、小指側のしびれ、夜間の症状悪化、筋力低下の進行などにお悩みの方に対し、丁寧なカウンセリングとオーダーメイドの鍼灸治療を提供しています。

自宅でできる！「肘部管症候群」のセルフケアとおすすめツボ押し

鍼灸院での治療と合わせて、ご自宅でもできるセルフケアを取り入れることで、症状の悪化を防ぎ、回復をサポートできます。

肘を曲げすぎない: 肘を長時間曲げたままにする姿勢（90度以上曲げる）を避け、肘を伸ばした状態で作業や睡眠を行うよう心がけましょう。寝る際は、タオルなどで肘を覆い、曲げすぎを防ぐ工夫も効果的です。
肘を温める: 冷えが症状を悪化させるため、特に寒い時期は肘周辺を温める（ホットタオルなど）ことで、血流を改善しましょう。
簡単なツボ押し: 以下のツボを優しく押したり、温めたりするのも効果的です。
- 　　　・少海（しょうかい）: 肘を曲げた時の内側端。肘の内側の痛みや、尺骨神経由来のしびれに役立ちます。
- 　　　・神門（しんもん）: 手首の内側（小指側）の横ジワのくぼみ。心経のツボで、しびれや自律神経の安定に役立ちます。
- 　　　・合谷（ごうこく）: 手の甲、親指と人差し指の骨が交わる付け根。全身の血流を促進し、鎮痛に役立ちます。