【吉祥寺不妊症鍼灸】妊娠を望むあなたへ東洋医学で心身を整える -武蔵野市を代表する鍼灸院

【吉祥寺不妊症鍼灸】妊娠を望むあなたへ東洋医学で心身を整える

2025.12.01

「タイミング法を続けているが結果が出ない」「体外受精（IVF）や人工授精（AIH）にチャレンジしているが妊娠に至らない」「婦人科の検査では特に異常がないと言われたが、なかなか授からない」。このような状況は、不妊という言葉で括られ、多くの方が深く悩み、ストレスを感じています。不妊症とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をせずに性生活を送っているにもかかわらず、一定期間（一般的に1年）妊娠しない状態を指します。不妊の原因は、女性側の排卵障害、卵管因子、子宮因子、男性側の精子形成・機能障害など多岐にわたりますが、原因不明とされるケースも少なくありません。特に、冷え、ストレス、慢性的な疲労は、妊娠しやすい体づくりを妨げる大きな要因となります。

この記事では、不妊症の主な原因と、そして、ホルモンバランスを整え、子宮環境（血流）を改善し、妊娠しやすい心身をサポートする鍼灸の役割をご紹介します。吉祥寺にある当院の鍼灸は、現代医学の不妊治療（ART）を前提に、心身の土台づくり、体質改善、そして精神的なサポートを目指します。

妊娠を阻む主な原因は？東洋医学で捉える「不妊」

不妊の原因は複雑ですが、東洋医学では、それを「五臓六腑のバランスの乱れ」として捉え、特に**「腎」「肝」「脾」**という三つの臓の働きに注目します。

東洋医学から見た「不妊」と体質

臓器	役割（東洋医学）	不調が不妊に繋がる理由
腎（じん）	生殖・成長・発育を司る生命エネルギー（精）の源。	卵巣機能の低下、卵子の質の低下、早期閉経など、生殖機能の衰え（腎虚）。
肝（かん）	「血（けつ）」を貯蔵し、気の巡りをスムーズにする。	ストレスによる気の滞り（肝鬱）。月経周期の乱れ、着床を妨げる子宮の血流停滞（瘀血）。
脾（ひ）	「気血」を生み出し、全身の栄養を司る。	冷えや消化機能の低下による「血」の不足（脾虚）。子宮内膜が薄くなる、体力が低下するなど。

このように、東洋医学では、不妊を「腎虚（生殖エネルギー不足）」「肝鬱（ストレスによる巡りの停滞）」「瘀血（子宮の血流不良）」といった体質の偏りとして捉え、これらを改善することで、妊娠しやすい体へと導くことを目指します。

【吉祥寺不妊症鍼灸】が妊娠をサポートできる理由と目的

不妊症に対する鍼灸治療は、現代医療の不妊治療を補完する形（補完代替医療）で行われます。鍼灸は主に、以下の3つの柱で妊娠しやすい環境を整えます。

子宮・卵巣への血流改善: 鍼刺激により、子宮・卵巣周辺の過緊張した筋肉（特に骨盤内の深層筋）を緩め、血流を強力に促進します。これにより、卵巣への栄養供給を高め、卵子の質向上や、子宮内膜の厚さ改善（着床環境の整備）をサポートします。
ホルモンバランスの調整（自律神経を介した作用）: 鍼刺激は、自律神経を介して脳（視床下部や下垂体）に作用し、ホルモン分泌のバランスを整える働きが期待できます。これにより、排卵周期の安定やホルモン値の改善を目指します。
ストレス・冷えの解消: 不妊治療は精神的な負担が大きいため、鍼灸のリラックス効果でストレスを軽減します。また、全身の冷え（特に下半身）を改善し、子宮環境を温かく保ちます。

当院の施術：「周期療法」と「心身の土台づくり」

当院では、患者様の月経周期、基礎体温、体質を詳細に把握した上で、以下の施術を行います。

・周期療法: 月経周期のフェーズ（月経期、卵胞期、排卵期、黄体期）に合わせて、アプローチするツボを変え、必要なホルモン分泌や血流の状態をサポートします。
・深部の血流改善: 仙骨部（お尻の上）や下腹部のツボに鍼通電療法（パルス）や温灸を併用し、子宮・卵巣にダイレクトに温かい血流を送ることを目指します。
・自律神経・ストレスケア: 首、肩、背中の緊張を緩め、「心」「肝」を整えるツボ（内関、太衝など）を用いて、治療期間中の精神的な負担を軽減します。

💡 【鍼灸治療の症例】

症例 1：採卵前後の体質改善による卵子の質の向上ケース

・患者様: 30代後半女性（体外受精（IVF）準備中）
・主訴: 体外受精に複数回チャレンジしているが、卵子の質が低く、胚盤胞に育ちにくい。基礎体温がガタガタで、常に手足が冷えている。
・症状の経過: 病院で「冷え性」と指摘され、妊娠しやすい体づくりを希望。「腎虚（生殖エネルギー不足）」の体質が顕著。
・鍼灸アプローチ: 卵胞期の初期から週1回の治療を開始。腎を補う足のツボ（太谿など）と、仙骨部への強力な温灸・パルス療法で子宮・卵巣への血流を促進。全身の冷えを徹底的に解消する施術に重点を置いた。
・治療経過と結果: 3ヶ月後、基礎体温のグラフが安定し、冷えが大幅に改善。その後の採卵でグレードの良い卵子が以前よりも多く得られ、無事良好な胚盤胞を凍結することができた。

症例 2：原因不明の不妊に対する自律神経・着床環境改善のケース

・患者様: 40代前半女性（タイミング法継続中）
・主訴: 婦人科検査で異常なし（原因不明不妊）。ストレスから月経周期が不規則になり、子宮内膜が薄いことを指摘されている。
・症状の経過: 長期の不妊治療のストレスから不眠やイライラ（肝鬱）が強く、体力の消耗が激しい。
・鍼灸アプローチ: 月経周期全体を通して鍼治療を実施。排卵期は気の巡りを促すツボでストレスを軽減。黄体期は脾を補い、子宮内膜への血流を集中的に改善するようアプローチ。特に子宮内膜の厚さを出すことを目的に下腹部に温かい鍼刺激を行った。
・治療経過と結果: 4回目の治療後から、月経周期が安定。3ヶ月後の検査で子宮内膜の厚さが改善したことが確認された。精神的にも安定し、治療開始から6ヶ月後、自然妊娠に至った。

自宅でできる！「妊娠しやすい体」のためのセルフケア

鍼灸院での治療と合わせて、ご自宅でもできるセルフケアを取り入れることで、妊娠力を高めるサポートができます。

・「温活」の徹底:下半身（特に足首、お腹、仙骨部）を冷やさないことが最も重要です。夏でも靴下を履き、腹巻を使用しましょう。シャワーで済ませず、毎日湯船に浸かって体を芯から温める習慣をつけましょう。
・質の良い睡眠:夜間に「血」が肝に集まり、体が修復されます。23時までには就寝し、質の良い睡眠を7時間以上確保することで、「腎」と「肝」の機能を回復させます。
・簡単なツボ押し:以下のツボを優しく押したり、温めたりするのも効果的です。
- 　　　・三陰交（さんいんこう）:内くるぶしから指4本分上の骨の際。女性ホルモンに関わるツボで、特に血の巡りと冷えの改善に有効です。
- 　　　・太谿（たいけい）:内くるぶしとアキレス腱の間。「腎」の働きを補い、生殖機能の土台を強くします。
- 　　　・関元（かんげん）:おへそから指4本分下の場所。子宮に最も近いツボで、温めることで子宮の血流改善に役立ちます。