【吉祥寺黄斑変性症鍼灸】視界の歪み、中心部の暗点、視力低下でお悩みの方へ

2025.10.07

「視界の中心が黒く欠ける（中心暗点）」「直線が歪んで見える（変視症）」「物の形がはっきりしなくなり、視力が低下した」。このような症状は、「黄斑変性症（おうはんへんせいしょう）」かもしれません。黄斑変性症は、網膜の中心部にある、視力の大部分を担う最も重要な組織「黄斑（おうはん）」に障害が生じる病気です。加齢によるものが主ですが、進行すると中心視力が失われ、日常生活に甚大な影響を及ぼします。現代医学では、新生血管の発生を抑える注射（抗VEGF薬）などが中心となりますが、進行を遅らせ、黄斑組織の回復力を高めるサポートとして、鍼灸治療が注目されています。

この記事では、黄斑変性症の主な症状と原因、そして、つらい症状の進行抑制や視機能の維持に鍼灸がどのようにサポートできるのかをご紹介します。吉祥寺にある当院の鍼灸は、医療機関での診断と治療を前提に、黄斑組織への血流改善と、目の回復力を高める体づくりを目指します。

あなたの不調は「黄斑変性症」？主な症状と必ず医療機関へ

黄斑変性症は、中心視力が低下するため、細かい作業や読書に大きな支障をきたします。

黄斑変性症の主な症状

・中心暗点: 視界の中心部分が黒く、あるいはグレーにもやがかかったように見えなくなります。
・変視症（歪み）: 直線（壁や窓枠など）が歪んで見えたり、曲がって見えたりします。これは、黄斑の異常を測る重要なサインです。
・視力の急激な低下: 特に滲出型（新生血管ができるタイプ）の場合、出血やむくみによって急激に視力が低下することがあります。
・コントラストの低下: 色の濃淡や、わずかな光の差が分かりにくくなります。

重要な注意点：必ず医療機関を受診してください

黄斑変性症は、視力に直結する非常にデリケートで重要な病気です。特に滲出型は進行が早いため、自己判断はせずに、速やかに眼科などの医療機関を受診し、適切な診断と、医師の指示に基づいた治療（注射やレーザーなど）を受けることが必須です。

吉祥寺にある当院の鍼灸治療は、医療機関での診断と治療を前提としたものであり、症状の緩和、視機能の維持、進行予防のサポートを目的としています。鍼灸単独で黄斑変性症を治癒させるものではありません。

なぜ「黄斑変性症」が起こるのか？東洋医学から見た目の問題

黄斑変性症の直接的な原因は、網膜下の新生血管や老廃物の蓄積ですが、東洋医学では、その背景に「体内の老化エネルギーの衰え」や「目の栄養不足」が深く関わっていると考えます。

東洋医学から見た「黄斑変性症」と体質

東洋医学では、黄斑変性症のような目の奥の深刻な病気や老化現象を、五臓六腑の「肝（かん）」と「腎（じん）」の機能異常と強く関連付けて捉えます。

・肝腎不足（かんじんふそく）: 東洋医学で「肝」（目の栄養）と「腎」（老化、生命力）は密接に関係し、目の健康を支える根源的なエネルギーです。この「肝腎」の機能が加齢や疲労により衰えると、黄斑組織への血流や栄養（精血）が不足し、老廃物（ドルーゼンなど）が溜まりやすくなり、黄斑変性が進行しやすくなると考えられます。
・瘀血（おけつ）: 目の奥や網膜の血流が滞り、老廃物や病的な血液が溜まった状態。滲出型に見られる新生血管や浮腫（むくみ）の背景に、この局所の血行不良があると考えられます。

このように、黄斑変性症を「局所の病変」としてだけでなく、「全身の活力（腎）と目の栄養状態（肝）の低下」として捉え、目の組織が回復しやすい環境を体全体から整えることを目指します。

【吉祥寺黄斑変性症鍼灸】がつらい症状にアプローチできる理由と目的

黄斑変性症に対する鍼灸治療は、現代医療の診断・治療を補完する形で行われます。鍼灸は主に、黄斑組織への血流改善、新生血管の発生環境の抑制サポート、そして視機能の維持を目的としています。

当院の施術：内臓の調整と局所治療の組み合わせ

当院の施術では、以下の流れで黄斑変性症にアプローチします。

目の栄養状態のベース作り（全身調整）: 東洋医学の観点から、全身の「気・血・水」の巡りを整えるため、特に老化エネルギーに関わる「腎」や目の栄養に関わる「肝」といった内臓の働きをお腹や背部のツボで活性化させます。内臓調整で黄斑の回復に必要な栄養ある血液を行き渡らせるベースを作った上で、目周囲の施術を行います。
黄斑組織への血流改善と活性化: 目の周辺、首、頭部にあるツボに鍼やお灸（痕の残らないもの）の刺激を施します。特に、目の奥の黄斑組織へ血流を届けることを目的としたツボを用い、必要に応じて微弱な電気鍼（パルス療法）を併用し、黄斑組織の細胞活性化を促します。鍼刺激が苦手な方には、お灸のみの施術も可能です。
二次的な症状（自律神経の不調）の緩和: 病気に対する不安やストレスによる自律神経の乱れ（不眠、頭痛など）を調整し、全身の緊張を緩和することで、目の過剰な負担を軽減し、自己回復力を高めます。

吉祥寺で「黄斑変性症」に伴う症状でお悩みなら当院の鍼灸へ

吉祥寺にある当院では、黄斑変性症と診断され、現代医療での治療を受けられている方で、歪み、中心暗点、視機能の維持などにお悩みの方に対し、丁寧なカウンセリングとオーダーメイドの鍼灸治療を提供しています。

自宅でできる！「黄斑変性症」のセルフケアとおすすめツボ押し

鍼灸院での治療や医療機関での指示と合わせて、ご自宅でもできるセルフケアを取り入れることで、目の負担を軽減し、病状の安定化をサポートできます。

・目の休息と遮光: 強い光は黄斑に負担をかけます。外出時にはサングラスを使用し、目を守りましょう。また、十分な休息を心がけてください。
・栄養摂取（抗酸化作用）: ルテインやゼアキサンチンなど、黄斑に必要な栄養素を意識的に摂取しましょう。
・簡単なツボ押し: 以下のツボを優しく押したり、温めたりするのも効果的です。
- 　　・睛明（せいめい）: 目頭の内側、鼻の付け根のくぼみ。目の奥の血流改善を促します。
- 　　・風池（ふうち）: 首の後ろ、髪の生え際の外側のくぼみ。首肩の凝りを解消し、脳と目への血流を改善します。
- 　　・太谿（たいけい）: 内くるぶしとアキレス腱の間。「腎」の働きを補い、目の老化をサポートします。