【吉祥寺腱鞘炎鍼灸】手首・指の痛み、ドケルバン病、ばね指でお悩みの方へ

2025.11.25

「親指や手首の付け根が痛くて、タオルを絞るのもつらい」「朝起きると指がカクカク引っかかる（ばね指）」「パソコン作業や子育てで手の痛みが慢性化している」。このような症状は、「腱鞘炎（けんしょうえん）」の可能性があります。腱鞘炎は、筋肉と骨をつなぐ「腱（けん）」と、その腱を包み込む「腱鞘（けんしょう）」（トンネルのような組織）が、繰り返し摩擦されることによって炎症を起こし、痛みや腫れ、動きの制限が生じる疾患です。特に、スマートフォンやPCの使いすぎ、育児による抱っこ、更年期や妊娠・出産といったホルモンバランスの変化などが原因で、女性に多く発症する傾向があります。

この記事では、腱鞘炎の主な症状と分類、そして、炎症を鎮静し、腱鞘内の滑走を改善させるサポートに鍼灸がどのように役立つのかをご紹介します。吉祥寺にある当院の鍼灸は、医療機関での診断を前提に、患部の炎症鎮静、前腕・手首の緊張緩和、そして腱鞘炎を繰り返さない体質への改善を目指します。

あなたの不調は「腱鞘炎」？主な症状と分類

腱鞘炎は、主に痛む部位や症状の現れ方によって分類されます。

腱鞘炎の主な分類と症状

・ドケルバン病（狭窄性腱鞘炎）: 親指と手首の付け根（橈骨側）に痛みや腫れが生じます。親指を内側にして手を握り、小指側に手首を曲げる動作（フィンケルシュタインテスト）で痛みが誘発されるのが特徴です。
・ばね指（弾発指）: 主に指の付け根（手のひら側）に炎症が起こり、指を曲げ伸ばしするときにカクッと引っかかったり（弾発現象）、強い痛みを伴ったりします。朝方に症状が強く現れることが多いです。
・手首や指の一般的な腱鞘炎: 手首や指の特定の部位に、動作時の痛みや腫れ、熱感を伴います。

重要な注意点：必ず医療機関を受診してください

痛みや腫れが強い場合は、関節炎や神経障害など、他の疾患が原因である可能性も否定できません。自己判断せずに、症状を自覚したら速やかに整形外科などの医療機関を受診し、適切な診断を受けることが必須です。医師の指示に従い、痛みが無くなるまでの安静（サポーターの使用など）が治療の大前提です。

吉祥寺にある当院の鍼灸治療は、医療機関での診断と治療（安静、投薬など）を前提としたものであり、症状の緩和、血流改善、前腕筋の機能回復をサポートを目的としています。

なぜ「腱鞘炎」が起こるのか？東洋医学から見た問題

腱鞘炎は摩擦による炎症が原因ですが、東洋医学ではその背景に「血の不足」や「冷え」が関わっていると考えます。

東洋医学から見た「腱鞘炎」と体質

東洋医学では、腱や関節の炎症・痛みを、五臓六腑の「肝（かん）」、「脾（ひ）」、そして「気血（きけつ）」の巡りの問題として捉えます。

・肝（かん）と血（けつ）の不足: 東洋医学で「肝」は筋や靭帯の柔軟性を司り、「血」を貯蔵し全身に巡らせます。産後や更年期など女性に多い腱鞘炎は、「血（けつ）の不足」により腱や腱鞘が乾燥し、摩擦に対する潤滑性が失われ、炎症を起こしやすくなっている状態と考えます。
・脾（ひ）と湿熱の停滞: 「脾（消化器系）」は、全身の筋肉を養うとともに、水分代謝を司ります。機能が低下すると、病的な水分や熱（湿熱）が体内に溜まりやすくなり、患部の炎症を長引かせたり、腫れを強めたりすると考えられます。
・気血の停滞（瘀血）と冷え: 前腕や手首の冷えは、血流（気血の巡り）を停滞させ（瘀血）、炎症物質や老廃物が排出されにくくなり、痛みが慢性化する原因となります。

このように、腱鞘炎を「局所の炎症」だけでなく、「全身の血の不足、水分代謝の不良、そして血流不良」として捉え、総合的な体質改善を目指します。

【吉祥寺腱鞘炎鍼灸】がつらい症状にアプローチできる理由と目的

腱鞘炎に対する鍼灸治療は、現代医療の診断・治療を補完する形で行われます。鍼灸は主に、炎症の鎮静、腱鞘内の滑走改善、そして腱鞘炎を繰り返さない体質への改善を目的としています。

当院の施術：「局所の炎症鎮静」と「筋の柔軟性回復」

当院の施術では、以下の流れで腱鞘炎にアプローチします。

患部周辺の炎症鎮静と血流促進: 痛みの患部（腱鞘）や、その周囲のツボに鍼刺激を施し、深部の血流を強力に促進します。これにより、炎症物質を速やかに排出し、痛みや腫れを早期に鎮静させ、組織の修復をサポートします。
前腕筋群の緊張緩和: 腱に過度な負担をかけている前腕の筋肉（手首や指を動かす筋肉）に対し、鍼で深部からアプローチし、過剰な緊張を徹底的に緩めます。これにより、腱と腱鞘の摩擦ストレスを根本的に軽減します。
「肝脾」を整える体質調整（本治法）: 東洋医学の観点から、腱の柔軟性に関わる「肝」や水分代謝・筋の活力に関わる「脾」の機能を高めるよう、手足や背部のツボを調整します。全身のバランスを整えることで、腱や腱鞘の潤滑性を高め、再発しにくい身体のベースを作ります。

吉祥寺で「腱鞘炎」に伴う症状でお悩みなら当院の鍼灸へ

吉祥寺にある当院では、腱鞘炎、ドケルバン病、ばね指と診断され、現代医療での治療を受けられている方で、慢性的な痛み、症状の繰り返し、ステロイド注射を避けたいとお悩みの方に対し、丁寧なカウンセリングとオーダーメイドの鍼灸治療を提供しています。

自宅でできる！「腱鞘炎」のセルフケアとおすすめツボ押し

鍼灸院での治療や医療機関での指示と合わせて、ご自宅でもできるセルフケアを取り入れることで、症状の悪化を防ぎ、回復をサポートできます。

・安静とサポーター: 医師の指示に従い、無理な動作を避けることが第一です。特に痛みが強い動作は控え、サポーターなどで手首や指を固定し、腱鞘への負担を軽減しましょう。
・ストレッチと温め: 痛みが落ち着いた時期は、前腕や手首のストレッチを行い、筋肉の柔軟性を保ちましょう。患部を温めることで、血流を改善し、組織の修復を促しましょう。（急性期の熱感が強い場合は冷やしましょう）
・簡単なツボ押し: 以下のツボを優しく押したり、温めたりするのも効果的です。
- 　　　・陽谿（ようけい）: 手首の親指側、腱の間のくぼみ。ドケルバン病の痛みに効果的な局所ツボです。（強く押しすぎないよう注意）
- 　　　・合谷（ごうこく）: 手の甲、親指と人差し指の骨が交わる付け根。全身の血流を促進し、鎮痛に役立ちます。
- 　　　・手三里（てさんり）: 肘を曲げた時のシワの外側から指3本分下。前腕の凝りの緩和に役立ちます。