【吉祥寺こむら返り鍼灸】夜間の激痛、足のつりに悩む方へ

2025.10.19

「夜中に急にふくらはぎが激しくつり、飛び起きてしまう」「毎晩のように足がつり、睡眠不足になっている」「漢方薬や水分補給ではなかなか改善しない」。このような症状は、「こむら返り（有痛性筋痙攣）」、一般的に「足のつり」と呼ばれる状態です。ふくらはぎの筋肉（腓腹筋やヒラメ筋）が異常に収縮し、激しい痛みを伴います。こむら返りは、脱水、ミネラル（電解質）不足、冷え、筋肉の疲労が主な原因ですが、特に頻繁に起こる場合は、加齢による血行不良や糖尿病、下肢静脈瘤といった病気が背景にある可能性も示唆されます。慢性的なこむら返りは、睡眠の質を大きく低下させ、全身の倦怠感にも繋がります。

この記事では、こむら返りの主な症状と原因、そして、筋肉の異常な緊張を緩和し、つりにくい体質へと整えるサポートに鍼灸がどのように役立つのかをご紹介します。吉祥寺にある当院の鍼灸は、医療機関での診断を前提に、下肢の血流改善、東洋医学的な体質調整、そして筋肉を養う力の回復を目指します。

あなたの不調は「こむら返り」？主な症状と必ず医療機関へ

こむら返りは、その発作的な激痛が特徴で、一度発症すると数分間動けなくなることもあります。

こむら返りの主な症状

・ふくらはぎの激痛と硬結（硬いしこり）: 主に夜間や運動中に、ふくらはぎの筋肉が急激に収縮し、激しい痛みを伴って鉄板のように硬くなるのが特徴です。
・睡眠の妨げ: 就寝中に発症することが多く、その激痛で目が覚め、その後も不安で眠れなくなるなど、睡眠の質を大きく損ないます。
・足の重だるさ・むくみの併発: 慢性的に血流が悪い状態にあるため、こむら返りを起こす方は、足のむくみや冷えを併発しているケースが多く見られます。

重要な注意点：必ず医療機関を受診してください

頻繁なこむら返りの原因には、単なる疲労や脱水だけでなく、糖尿病、甲状腺機能の異常、下肢静脈瘤などの病気が隠れている場合があります。自己判断せずに、症状を自覚したら速やかに内科や整形外科などの医療機関を受診し、適切な診断を受けることが必須です。

吉祥寺にある当院の鍼灸治療は、医療機関での診断と治療を前提としたものであり、症状の緩和、筋肉の緊張緩和、血流改善による体質の回復サポートを目的としています。鍼灸単独で基礎疾患を治療するものではありません。

なぜ「こむら返り」が起こるのか？東洋医学から見た問題

こむら返りは西洋医学では電解質異常や脱水が主な原因とされますが、東洋医学では「筋肉の栄養不足」や「血の滞り」に着目します。

東洋医学から見た「こむら返り」と体質

東洋医学では、筋肉の異常な痙攣や収縮を、五臓六腑の「肝（かん）」、「脾（ひ）」、そして「腎（じん）」の機能異常と強く関連付けて捉えます。

・肝血虚（かんけっきょ）と筋肉の潤い不足: 東洋医学で「肝」は筋や靭帯を司り、「血（けつ）」を貯蔵します。「肝」の血（血液や栄養）が不足すると、筋肉が潤いを失い、異常に緊張したり、痙攣を起こしやすくなると考えます。特に女性や出産後の血を消耗した方に多いタイプです。
・脾（消化器）の機能低下と気血不足: 「脾（消化器系）」は「気（エネルギー）」と「血」を生み出す源です。「脾」の機能が低下すると、筋肉に必要な気血（栄養とエネルギー）が行き渡らず、疲労した筋肉が回復できずに、痙攣を起こしやすくなると考えられます。
・寒湿（かんしつ）と血流の滞り: 下半身の冷え（寒）や湿気（湿）が経絡に侵入すると、血流の巡りが悪くなります。この「瘀血（おけつ）」と呼ばれる血の滞りが、筋肉の緊張を強め、こむら返りの発症を引き起こしやすくします。

このように、こむら返りを「単なる筋肉の痙攣」だけでなく、「全身の血と栄養の不足、そして冷えによる血流の停滞」として捉え、総合的な体質改善を目指します。

【吉祥寺こむら返り鍼灸】がつらい症状にアプローチできる理由と目的

こむら返りに対する鍼灸治療は、現代医療の診断・治療を補完する形で行われます。鍼灸は主に、ふくらはぎの緊張を緩和、下肢の血流改善、そして体質的な根本改善を目的としています。

当院の施術：「筋肉の緊張緩和」と「血の巡りの回復」

当院の施術では、以下の流れでこむら返りにアプローチします。

ふくらはぎの筋緊張の緩和と血流促進: ふくらはぎにあるこむら返りの特効穴（承山、承筋など）や、下肢の血流を司るツボに鍼刺激を施します。これにより、過剰に緊張した筋肉を深部から緩め、血液の巡りを強力に改善し、痙攣の発生を予防します。
鍼通電療法（パルス療法）: 頑固なこむら返りや、ふくらはぎの強い凝りがある場合、鍼に微弱な電流を流す鍼通電療法（パルス療法）を併用することがあります。これにより、鎮痛・鎮痙効果を高め、深部の筋肉や神経へのアプローチを強化します。
「肝」を補い「血」を養う体質改善（本治法）: 東洋医学の観点から、筋肉の柔軟性に関わる「肝」や血の生成に関わる「脾」の機能を高めるよう、手足や背部のツボを調整します。血を補い、巡らせることで、筋肉に栄養が行き渡り、つりにくい体質へと導きます。

吉祥寺で「こむら返り」に伴う症状でお悩みなら当院の鍼灸へ

吉祥寺にある当院では、こむら返りと診断され、現代医療での治療を受けられている方で、夜間の激痛、漢方薬でも改善しないなどにお悩みの方に対し、丁寧なカウンセリングとオーダーメイドの鍼灸治療を提供しています。

自宅でできる！「こむら返り」のセルフケアとおすすめツボ押し

鍼灸院での治療や医療機関での指示と合わせて、ご自宅でもできるセルフケアを取り入れることで、症状の緩和と再発予防をサポートできます。

・発作時の対処法: こむら返りが起きたら、慌てずに足の指先を掴み、ゆっくりと体の方へ引き寄せてふくらはぎの筋肉を伸ばしましょう。無理せず、ゆっくりと行うことが重要です。
・就寝前の水分・ミネラル補給: 寝る前にコップ一杯の水や、ミネラル（マグネシウムなど）を含むスポーツドリンクを飲むことで、脱水と電解質不足を防ぎましょう。
・簡単なツボ押し: 以下のツボを優しく押したり、お灸などで温めたりするのも効果的です。
- 　　　・承山（しょうざん）: ふくらはぎのほぼ中央、筋肉の境目。こむら返りの特効穴で、発作時にも有効です。
- 　　　・太谿（たいけい）: 内くるぶしとアキレス腱の間。「腎」を補い、下肢の冷えや夜間の足のつりに効果的です。
- 　　　・血海（けっかい）: 膝のお皿の内側上端から指3本分上。「血」を補い、巡らせる作用があり、血虚タイプに効果的です。