【吉祥寺慢性胃炎鍼灸】胃もたれ、胃痛、吐き気の慢性的な不調でお悩みの方へ

2025.12.14

「食事の後に胃がもたれて重い」「みぞおちの鈍い痛みがずっと続いている」「食欲不振や吐き気があり、薬が手放せない」。このような症状が長期間にわたって続く場合、慢性胃炎の可能性があります。慢性胃炎は、胃の粘膜で持続的な炎症が起こり、胃の機能（消化液の分泌や胃の動き）が低下した状態です。主な原因としては、ピロリ菌感染（現代医療での治療が必須）、長期間のストレス、不規則な生活、加齢などが挙げられます。特に自律神経の乱れは、胃酸の分泌や胃の運動を過敏にさせたり、逆に低下させたりするため、症状を慢性化させる大きな要因となります。

この記事では、慢性胃炎の主な原因と、そして、弱った胃の働きを回復させ、自律神経を整えるサポートに鍼灸がどのように役立つのかをご紹介します。吉祥寺にある当院の鍼灸は、医療機関での診断を前提に、胃の不快症状の緩和、胃腸機能の回復、そしてストレスに負けない心身の土台づくりを目指します。

なぜ「慢性胃炎」は治りにくいのか？東洋医学で捉える「脾胃の虚弱」

慢性胃炎の背景には、自律神経の乱れや血流の悪さがありますが、東洋医学ではこれを「脾胃（ひい）の虚弱」や「肝気犯胃（かんきはんい）」として捉えます。

慢性胃炎の主な症状と東洋医学の捉え方

症状	東洋医学の捉え方	関連する臓器
胃もたれ、食欲不振、消化不良	脾胃の虚弱：消化吸収を司る「脾（胃）」の働きが低下し、栄養を十分に吸収できない状態。	脾（ひ）、胃（い）
胃痛、胸やけ、吐き気	肝気犯胃：ストレスで「肝」の気が滞り、その興奮が胃に及んで胃の働きを乱している状態。	肝（かん）
胃の冷え、下痢	寒邪の侵入：胃腸が冷えにより機能低下を起こし、痛みや消化不良を引き起こす。	胃（い）

東洋医学では、慢性胃炎を、過度のストレスや不規則な生活によって消化器系（脾胃）が疲弊し、そこへ冷えや気の滞りが加わることで症状が持続すると考えます。鍼灸は、弱った胃腸の働きを助け、自律神経の安定化を図ります。

【吉祥寺慢性胃炎鍼灸】が胃の不調にアプローチできる理由と目的

慢性胃炎に対する鍼灸治療は、主に自律神経を調整して胃の運動を正常化し、弱った胃粘膜の回復をサポートすることを目的としています。

当院の施術：「胃腸の機能回復」と「自律神経の安定」へのアプローチ

当院の施術では、以下の3つの柱で慢性胃炎の症状緩和を目指します。

胃の運動機能の回復（蠕動運動の正常化）:背中の胃のツボ（胃兪など）、および腹部の胃のツボ（中脘など）に優しく鍼刺激を行います。これにより、自律神経を介して胃の血流を改善し、胃の過敏な運動や、逆に低下した運動（もたれの原因）を正常なリズムに戻すことを目指します。
「脾胃」を温め、消化吸収能力を高める:腹部や足にある消化器系のツボ（足三里、天枢など）に温かいお灸を併用します。これにより、胃腸を温め、冷えによる機能低下を防ぎ、消化吸収能力を高めることで、体力の回復を促します。
ストレス・自律神経の安定:慢性胃炎はストレス（肝気）の影響を強く受けるため、首や手足のツボを用いて自律神経の過緊張を緩和します。胃の不調が改善することで、不安感も軽減され、心身のリラックスに繋がります。

💡 【鍼灸治療の症例】

症例 1：ストレス性胃炎による胃痛と吐き気の改善ケース

・患者様: 30代男性（ITエンジニア）
・主訴: 仕事のストレスがピークになると、みぞおちがキリキリ痛み、吐き気と胸やけが続く。内科でストレス性胃炎と診断され、薬を服用中。
・症状の経過: 症状が良くなったり悪くなったりを数年繰り返し、胃薬が手放せない。東洋医学では「肝気犯胃」が顕著。
・鍼灸アプローチ: 胃のツボに加え、ストレスを解消する「肝」のツボ（太衝、期門）に集中してアプローチ。背中の自律神経を緩める施術を行い、胃の過敏な収縮を抑えた。
・治療経過と結果: 3回目の施術後、ストレスを感じても胃痛が起こりにくくなり、吐き気が消失。週1回の治療を6回継続したところ、胃薬の服用回数が大幅に減少し、心身ともに安定した状態を取り戻した。

症例 2：胃もたれと食欲不振を伴う慢性胃炎の改善ケース

・患者様: 50代女性（主婦）
・主訴: 常に胃が重くもたれてスッキリしない。食欲不振で食べられるものが限られ、体力が低下している。
・症状の経過: ピロリ菌除菌後の胃炎で、胃の機能低下が残存。冷たいものを摂るとすぐに症状が悪化。東洋医学では「脾胃の虚弱」と「寒邪（冷え）」が主因。
・鍼灸アプローチ: 胃のツボやお腹のツボに温かいお灸を併用し、胃腸を徹底的に温める施術に集中。「脾」を補うツボ（足三里など）に鍼刺激を行い、消化吸収能力の回復をサポート。
・治療経過と結果: 5回目の施術後から食欲が回復し、胃もたれの頻度が減少。「食後に胃が軽くなった」と実感。全身の血流と体力が回復し、慢性的な倦怠感も軽減した。現在は再発予防のため月1回のメンテナンスへ移行した。

自宅でできる！「慢性胃炎」のセルフケアとおすすめツボ押し

鍼灸院での治療と合わせて、ご自宅でもできるセルフケアを取り入れることで、症状の悪化を防ぎ、回復をサポートできます。

・胃腸の「温活」の徹底:冷たい飲食物は胃腸の機能を低下させる最大の敵です。常温または温かいものを摂り、腹巻や使い捨てカイロでお腹を常に温めましょう。
・消化に良い食事と規則正しい生活:暴飲暴食や早食いを避け、よく噛んでゆっくり食べましょう。規則正しい睡眠は自律神経を整え、胃の回復を促します。
・簡単なツボ押し:以下のツボを優しく押したり、温めたりするのも効果的です。
- 　　　・中脘（ちゅうかん）:おへそから指4本分上の真ん中。胃の痛み、もたれ、吐き気など胃の症状全般に効果的です。
- 　　　・足三里（あしさんり）:膝の皿の下の外側から指4本分下。消化吸収能力を高め、体力をつける万能ツボです。
- 　　　・内関（ないかん）:手首の横ジワから指3本分上の真ん中。吐き気やストレスによる胃の不調を緩和します。