【吉祥寺斜角筋症候群鍼灸】首・肩の凝りからくる手や腕のしびれ、痛みでお悩みの方へ

2025.11.10

「肩こりがひどくなると、指先までしびれが走る」「腕や手が冷たく感じたり、だるさが続いたりする」「特に重いものを持ったり、不自然な姿勢で作業をしたりすると症状が悪化する」。このような症状は、「斜角筋症候群（しゃかくきんしょうこうぐん）」の可能性があります。斜角筋は、首の骨（頚椎）から肋骨にかけて走行する重要な筋肉群で、この筋肉の間を、腕や手に向かう神経の束（腕神経叢）や血管（鎖骨下動脈・静脈）が通過しています。姿勢の悪化（巻き肩、猫背）、過度な筋緊張、呼吸の浅さなどによって斜角筋が硬く太くなると、この間を通る神経や血管が圧迫され、手や腕にしびれや痛み、冷感といった症状を引き起こします。これは、胸郭出口症候群の一部として分類されることもあります。

この記事では、斜角筋症候群の主な症状と原因、そして、斜角筋の緊張を緩和し、神経圧迫を軽減するサポートに鍼灸がどのように役立つのかをご紹介します。吉祥寺にある当院の鍼灸は、医療機関での診断を前提に、斜角筋への深部アプローチ、血流の改善、そして自律神経の安定を目指します。

あなたの不調は「斜角筋症候群」？主な症状と必ず医療機関へ

斜角筋症候群は、首の凝りだけでなく、血管や神経の圧迫による症状を特徴とします。

斜角筋症候群の主な症状

・腕や手のしびれ・痛み: 特に小指や薬指側（尺骨神経領域）にジンジン、ピリピリとしたしびれや、放散する痛みを感じることがあります。
・上肢の倦怠感・脱力: 腕全体が重だるく、握力の低下や細かい動作の困難を伴うことがあります。
・血管性の症状（冷感・色調変化）: 血管が圧迫されると、腕や手が冷たく感じられたり、青白くなったり（チアノーゼ）、むくみが生じたりすることがあります。
・特定の姿勢での悪化: 重いものを持ち上げるときや、長時間のうつむき姿勢、腕を上げる姿勢などで症状が誘発・悪化します。

重要な注意点：必ず医療機関を受診してください

手や腕のしびれ、痛みは、頚椎椎間板ヘルニアや頚椎症など、他の疾患が原因である可能性もあります。自己判断せずに、症状を自覚したら速やかに整形外科などの医療機関を受診し、適切な診断（画像検査や神経伝導検査など）を受けることが必須です。

吉祥寺にある当院の鍼灸治療は、医療機関での診断と治療を前提としたものであり、症状の緩和、神経周囲の血流改善、筋肉の機能調整による全身の回復促進をサポートを目的としています。

なぜ「斜角筋症候群」が起こるのか？東洋医学から見た問題

斜角筋症候群は神経血管の圧迫が原因ですが、東洋医学ではその背景に「気の滞り」や「冷え」が関わっていると考えます。

東洋医学から見た「斜角筋症候群」と体質

東洋医学では、痛みやしびれを、五臓六腑の「肝（かん）」、「心（しん）」、そして「気血（きけつ）」の巡りの問題として捉えます。

肝気鬱結（かんきうっけつ）とストレス: 東洋医学で「肝」は気の流れと自律神経を司ります。過度なストレスや緊張が続くと「肝」の機能が滞り（気鬱）、これが首や肩の筋肉を異常に硬直させ、斜角筋を太くして神経圧迫を引き起こしやすくすると考えます。
気血の停滞（瘀血）と冷え: 斜角筋周辺の筋肉が硬くなることで、腕に向かう血流（気血の巡り）が悪化し、老廃物や疲労物質が滞る「瘀血（おけつ）」の状態となります。特に、冷え（寒邪）は血流をさらに悪化させ、症状を増強させます。
心（しん）の疲弊と自律神経: 不安感や不眠といった症状は、「心」の機能に影響を与え、交感神経を過緊張させます。これにより、全身の筋肉が硬くなりやすく、斜角筋症候群の発症を助長します。

このように、斜角筋症候群を「神経血管の圧迫」だけでなく、「全身の気の滞り、血流不良、そして自律神経の乱れ」として捉え、総合的な体質改善を目指します。

【吉祥寺斜角筋症候群鍼灸】がつらい症状にアプローチできる理由と目的

斜角筋症候群に対する鍼灸治療は、現代医療の診断・治療を補完する形で行われます。鍼灸は主に、斜角筋の緊張緩和、神経周囲の血流改善、そして自律神経の安定を目的としています。

当院の施術：「斜角筋への深部アプローチ」と「神経血流の調整」

当院の施術では、以下の流れで斜角筋症候群にアプローチします。

斜角筋への慎重な深部アプローチ: 首の側面に位置する前・中斜角筋に対し、血管や神経を避けながら、硬結している部位に鍼で慎重にアプローチし、深部の緊張を徹底的に緩めます。これにより、神経の通り道の圧力を軽減します。
鍼通電療法（パルス療法）による鎮痛と血流促進: しびれや痛みの関連ツボ、または首から肩甲骨にかけてのツボに微弱な電流を流す鍼通電療法（パルス療法）を併用し、神経の興奮を鎮静し、腕に向かう血流を強力に促進します。
「肝心」を整える全身調整（本治法）: 東洋医学の観点から、気の流れに関わる「肝」や自律神経に関わる「心」の機能を高めるよう、手足や背部のツボを調整します。全身のバランスを整え、ストレスや冷えによる筋肉の過緊張を防ぎ、症状の再発を予防します。

吉祥寺で「斜角筋症候群」に伴う症状でお悩みなら当院の鍼灸へ

吉祥寺にある当院では、斜角筋症候群、胸郭出口症候群と診断され、現代医療での治療を受けられている方で、慢性的な手や腕のしびれ、冷え、脱力感などにお悩みの方に対し、丁寧なカウンセリングとオーダーメイドの鍼灸治療を提供しています。

自宅でできる！「斜角筋症候群」のセルフケアとおすすめツボ押し

鍼灸院での治療と合わせて、ご自宅でもできるセルフケアを取り入れることで、症状の悪化を防ぎ、回復をサポートできます。

・姿勢の改善とストレッチ: 巻き肩や猫背にならないよう、特にデスクワーク中は背筋を伸ばすことを意識しましょう。痛みのない範囲で、斜角筋のストレッチ（頭を反対側に傾け、顎を軽く引く）を行い、緊張を緩めましょう。
・患部を温める: 血流の改善のため、ホットパックや蒸しタオルで首の側面や鎖骨上を温めましょう。冷たい飲み物や食べ物を避け、体の中から冷やさない工夫も大切です。
・簡単なツボ押し: 以下のツボを優しく押したり、温めたりするのも効果的です。
- 　　　・天窓（てんそう）: 首の側面、胸鎖乳突筋の後ろのくぼみ。斜角筋周辺の緊張緩和に役立ちます。（強く押しすぎないよう注意）
- 　　　・手三里（てさんり）: 肘を曲げた時のシワの外側から指3本分下。腕や手の痛み・しびれに効果的なツボです。
- 　　　・合谷（ごうこく）: 手の甲、親指と人差し指の骨が交わる付け根。全身の気の巡りを整え、鎮痛に役立ちます。