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【吉祥寺 つわり 鍼灸】吐き気、嘔吐、食欲不振のつらい症状を和らげる
「朝起きると吐き気がひどい」「水も飲めずに嘔吐が続いてしまう」「食事の匂いがダメで何も食べられない」。妊娠初期に多くの妊婦さんが経験する「つわり(悪阻)」は、生活の質を著しく低下させ、中には脱水症状で入院が必要になるほど重症化することもあります。つわりの主な原因は、妊娠によって急激に増加するhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)などのホルモンが自律神経や脳の嘔吐中枢に影響を与えること、また、精神的なストレスやビタミンB6の不足も関わると考えられています。特に、自律神経の乱れによる胃腸の機能低下は、つわりの症状を悪化させる大きな要因となります。
この記事では、つわりの主な症状と原因、そして、自律神経を整え、胃腸の機能を安定させるサポートに鍼灸がどのように役立つのかをご紹介します。吉祥寺にある当院の鍼灸は、現代医学的な診断を前提に、吐き気・嘔吐の緩和、食欲の回復、そしてつらい時期を乗り切る心身の安定を目指します。
なぜ「つわり」は起こるのか?東洋医学で捉える「気の逆流」
つわりの症状は、主に吐き気と嘔吐ですが、東洋医学ではこれを「胃気の逆上(いきのぎゃくじょう)」や「脾胃の虚弱」として捉えます。
つわりの主な症状と東洋医学の捉え方
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症状 |
東洋医学の捉え方 | 関連する臓器 |
| ・吐き気、嘔吐 | 胃気の逆上:胃のエネルギー(気)が正常に下へ向かわず、逆流している状態。 | 胃(い) |
| ・食欲不振、倦怠感 | 脾胃の虚弱:消化器系(脾胃)の機能が低下し、栄養を吸収する力が衰えている状態。 | 脾(ひ) |
| ・イライラ、頭痛 | 肝気鬱結:ホルモン変化やストレスにより、気の巡りが滞っている状態。 | 肝(かん) |
東洋医学では、妊娠によってお腹に新しい生命が宿ることで、全身の「気」や「血」が子宮に集中し、一時的に胃腸(脾胃)の働きが弱まると考えます。そこに、ストレス(肝気鬱結)が加わることで、胃の気が逆流しやすくなり、つわりが起こりやすくなると捉えます。
【吉祥寺 つわり 鍼灸】がつらい症状にアプローチできる理由と目的
つわりに対する鍼灸治療は、自律神経の乱れを整え、胃の気の逆流を抑えることを目的としています。鍼灸は薬物を使用しないため、妊娠中でも安全に受けていただけます。
当院の施術:「胃気の逆流抑制」と「自律神経の安定」へのアプローチ
当院の施術では、以下の3つの柱でつわりの症状緩和を目指します。
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嘔吐中枢・胃への鎮静作用(逆流の抑制):吐き気を抑える特効ツボである「内関(ないかん)」など、手首や肘のツボに優しく鍼刺激を行います。これにより、自律神経を介して嘔吐中枢の興奮を鎮め、胃の気の逆流を抑えます。
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脾胃の機能回復:お腹や足にある「脾(消化器系)」を補うツボ(足三里、中脘など)に温かいお灸を併用し、弱った胃腸の働きを回復させます。胃腸の機能が回復することで、吐き気が治まり、栄養を吸収しやすくなります。
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心身のリラックスとストレス軽減:つわりは精神的なストレスで悪化するため、首や背中のツボを使って自律神経の緊張を緩め、心身のリラックスを促します。鍼灸の高いリラックス効果は、つわりによる不眠や不安感の緩和にも役立ちます。

💡 【鍼灸治療の症例】
症例 1:重度の嘔吐と脱水傾向を伴うつわりの改善ケース
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・患者様: 20代 女性(妊娠8週)
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・主訴: 水も受け付けないほどの激しい嘔吐が続き、病院で軽度の脱水を指摘される。体重も減少し、入院を勧められたがつわり緩和を希望。
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・症状の経過: 妊娠6週からつわりが急激に悪化。東洋医学では「胃気の逆上」が極めて強く、「脾胃の虚弱」も顕著。
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・鍼灸アプローチ: 嘔吐を抑える手首の特効ツボ(内関)に優しく鍼刺激。全身の緊張を緩め、足三里や中脘など、胃腸の機能を高めるツボにお灸を併用。施術は座ったり横になったり、一番楽な姿勢で行った。
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・治療経過と結果: 初回の施術直後から、唾液の分泌が落ち着き、帰宅後におかゆを少量摂取できるように。週2回の集中治療を4回継続した結果、嘔吐が治まり、水分を安定して摂取できるようになり、入院を回避。その後、つわりが落ち着くまで週1回継続し、安定期を迎えた。
症例 2:イライラと吐き気を伴うストレス性のつわり改善ケース
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・患者様: 30代 女性(妊娠10週)
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・主訴: 吐き気だけでなく、強いイライラと匂いへの過敏があり、精神的に不安定。仕事のストレスも抱えている。
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・症状の経過: 妊娠判明後から始まり、特に仕事の緊張やストレスを感じると吐き気が悪化。東洋医学では「肝気鬱結」(ストレスによる気の滞り)が顕著。
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・鍼灸アプローチ: 吐き気抑制のツボに加え、頭部や足の「肝」の気の巡りを整えるツボ(太衝など)に優しくアプローチし、ストレスによる過緊張を緩和。自律神経の安定を目的とした施術に重点を置いた。
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・治療経過と結果: 4回目の施術後、匂いへの過敏が軽減し、吐き気の波が落ち着き始めた。イライラが解消されたことで精神的に安定し、「つわりのつらさを乗り越える気力がわいた」と実感。つわりが最もつらい時期を、鍼灸のサポートで穏やかに過ごすことができた。
自宅でできる!「つわり」のセルフケアとおすすめツボ押し
鍼灸院での治療と合わせて、ご自宅でもできるセルフケアを取り入れることで、つわりを乗り切るサポートができます。
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・飲食の工夫:水分補給は脱水予防のために最優先。一度にたくさん食べるのではなく、少量ずつ、回数を分けて摂取しましょう。冷たいものや、酸味のあるもの(レモン水、梅干しなど)は吐き気を抑えるのに有効な場合があります。
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・手首のツボ押し:つわり緩和の特効ツボをセルフケアしましょう。
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・内関(ないかん):手首の横ジワから指3本分上の真ん中。吐き気や乗り物酔いにも効くツボで、優しく持続的に押しましょう。リストバンド型のツボ押しバンドも有効です。
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・消化器を温める:つわりの時期は胃腸が弱くなっているため、腹巻でお腹周りを冷やさないようにしましょう。温かいお茶(番茶や生姜湯など)もおすすめです。
❓ よくある質問(FAQ)
Q1. 妊娠初期ですが、鍼灸治療を受けても赤ちゃんに影響はありませんか?
A. はい、妊娠初期でも鍼灸治療は安全に受けていただけます。
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・鍼灸は薬物を使用しないため、胎児への影響の心配はありません。
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・経験豊富な鍼灸師は、妊娠中に使用を避けるべきツボ(禁忌穴)を理解しています。当院では、母子ともに安全であることを最優先に、つわりの緩和に特化した優しい刺激の施術を行います。
Q2. 鍼灸治療でつわりが治るまで、どのくらいの頻度で通う必要がありますか?
A. 症状の重さによりますが、つわりが最もつらい時期(ピーク)は、週に1〜2回の集中治療をおすすめします。
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・特に嘔吐がひどい場合、自律神経の興奮を落ち着かせるため、間隔を空けずに続けて治療を受けた方が効果が出やすいです。
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・症状が落ち着き始めたら、週1回、または2週間に1回と頻度を減らしていきます。
Q3. 病院で「重症妊娠悪阻」と診断されましたが、鍼灸は有効ですか?
A. 重症妊娠悪阻の場合、まずは医療機関での点滴などの処置が最優先です。
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・しかし、点滴治療を受けつつも、吐き気が治まらない、または退院後の再発が心配な場合など、現代医療の治療と並行して鍼灸を受けていただくことは可能です。
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・鍼灸は吐き気の波を小さくし、胃腸の回復を促すサポート役として有効です。必ず主治医に相談の上、来院してください。
Q4. 鍼灸以外で、つわりを軽減するために心がけるべきことはありますか?
A. ストレスと疲労を避けることが非常に重要です。
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・無理をせず、仕事を休む、家事を手抜きするなど、徹底して体を休ませてください。
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・ビタミンB6(バナナ、マグロ、レバーなど)が吐き気を和らげる効果があると言われているため、食べられる範囲で摂取を試みてください。
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・リラックスできる環境(アロマ、好きな音楽など)を作り、精神的な安静を保ちましょう。
吉祥寺で「つわり」のつらさにお悩みなら、当院の鍼灸へご相談ください
「つわりがひどくて赤ちゃんに栄養が届いているか心配」「このつらさを少しでも和らげたい」とお考えではありませんか?吉祥寺にある当院では、つわりに伴う吐き気、嘔吐、不安感といったつらい症状にお悩みの方に対し、安全で優しい鍼灸治療を行っています。
新しい命を守りながら、つらい時期を乗り切るための心身のサポートを、心を込めてお手伝いさせていただきます。まずはお電話またはお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。

【グループ院のご紹介】
東京α鍼灸院:中目黒駅
渋谷α鍼灸院:渋谷駅
三茶はりきゅう院:三軒茶屋駅
高田馬場はりきゅう院:高田馬場駅
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