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【顔はほてるのに足は冷える】”上熱下寒”でお困りの方へ。
【この記事の監修・執筆】 吉祥寺α鍼灸院 院長 東 健太(鍼灸師・東京都鍼灸師会正会員)
「顔や頭はほてるのに、足先は冷えている」
「上半身は暑いのに、下半身は冷えている」
「冷えとのぼせを同時に感じる」
「ストレスがたまると、顔が熱くなって足が冷える」
このような症状でお悩みではありませんか?
東洋医学には「上熱下寒(じょうねつげかん)」という身体の状態を表す考え方があります。これは、身体の上部に「熱」がこもる一方で、下半身には「寒(冷え)」が生じている状態を指します。
🌿上熱下寒とは?
上熱下寒は病名ではなく、東洋医学における身体の状態を表す言葉です。
代表的な症状として、
- 顔や頭がほてる
- のぼせやすい
- 顔が赤くなりやすい
- 頭が重い
- イライラしやすい
- 手先や足先が冷える
- 下半身が冷えやすい
- 冷えとのぼせを繰り返す
- むくみやだるさを感じる
などがあります。
「身体全体が冷えている」という単純な冷え症とは異なり、上半身には熱感があるため、厚着をすると余計に暑く感じる一方、足元は冷えているという特徴があります。
🌿なぜ「上熱下寒」が起こるのでしょうか?
東洋医学では、身体の中を「気・血・水」が巡ることで、全身のバランスが保たれていると考えます。ところが、強いストレスや過労、睡眠不足、運動不足などが続くと、この巡りが乱れることがあります。
現代医学的な視点では、自律神経の働きや血流の変化などが、ほてりや冷えといった感覚に関係する場合があります。特にストレスや緊張が続くと、身体が興奮した状態になり、顔や頭に熱感を感じやすくなることがあります。一方、長時間の座り姿勢や運動不足などによって下半身を動かす機会が少なくなると、足先の冷えを感じやすくなることもあります。
つまり、「上に熱を感じる一方で、下に冷えを感じる」というアンバランスな状態が生じることがあります。
🌿東洋医学では「気の上逆」や「陰陽のバランス」に注目します
東洋医学では、上熱下寒を考える際に「陰陽のバランス」や「気の巡り」が重要になります。例えば、ストレスなどによって「肝」の働きが乱れると、気が上に上がりやすくなり(上逆)、顔のほてりやのぼせ、頭痛、イライラなどにつながると考えます。
※ここでいう「肝」は、現代医学でいう肝臓そのものを意味するものではありません。東洋医学では「肝」を、気血の巡りや身体のさまざまな機能を含めて捉える独自の概念があります。
また、身体を温める力が不足していると考えられる場合には、下半身や足先に冷えが生じやすくなると考えます。
このように、上熱下寒では単純に「熱を冷ます」「身体を温める」というだけではなく、身体の上下のバランスを整えることが大切だと考えます。

🌿上熱下寒と自律神経の関係
「ほてり」と「冷え」が同時にある場合、自律神経の働きが関係していることもあります。
自律神経は、血管の収縮・拡張や発汗、体温調節など、身体のさまざまな機能を調整しています。仕事や人間関係などのストレスが続いたり、睡眠不足や過労が重なったりすると、自律神経の切り替えがうまくいかず、ほてりや冷え、動悸、疲労感、睡眠の質の低下など、さまざまな不調を感じることがあります。
ただし、「上熱下寒」という東洋医学の状態と、自律神経の乱れが医学的に同じものというわけではありません。
東洋医学では身体全体のバランスという視点から捉え、現代医学では自律神経や血流、ホルモンなどの働きから捉えるという違いがあります。
🌿上熱下寒に対する鍼灸治療
鍼灸では、症状が出ている場所だけを見るのではなく、身体全体の状態を確認しながら施術を行います。
例えば、顔のほてりや頭ののぼせが強い場合には、首や肩、頭部の緊張などを確認し、自律神経の状態にも配慮しながら施術します。一方、足先や下半身の冷えが強い場合には、腰や下腹部、足のツボなどを使い、下半身の血流や身体の巡りを整えることを目的とした施術を行います。必要に応じてお灸を取り入れ、冷えを感じやすい下腹部や足元を温めることもあります。
当院では、ほてりや冷えが出ている場所だけに施術するのではなく、首や肩の緊張、腹部、腰、下肢の状態なども確認し、全身のバランスをみながら一人ひとりに合わせた施術を行っています。
大切なのは、「ほてっているから冷やす」「冷えているから温める」と単純に考えるのではなく、身体全体の状態を確認しながら、どこに負担がかかっているのかを考えることです。

🌿改善事例
「顔は熱いのに足先が冷える」ケース
30〜50代の方では、
「仕事でストレスを感じると顔が熱くなる」
「夕方になると足先が冷えてくる」
「冬だけでなく、夏でも足が冷たい」
といったお悩みで来院されるケースがあります。
このような場合、顔のほてりだけをみて施術するのではなく、首や肩の緊張、腹部や腰、下肢の冷えなど、全身の状態を確認します。施術を継続することで、
「以前より顔のほてりを感じにくくなった」
「足先の冷えが気になりにくくなった」
「ストレスを感じたときの身体の反応が少なくなった」
などの変化を感じる方もいます。
ただし、ほてりや冷えの原因は人によって異なるため、すべての方に同じ変化が起こるわけではありません。鍼灸では、その方の症状や身体の状態を確認しながら施術内容を調整していくことが大切です。
🌿日常生活でできる上熱下寒対策
上熱下寒が気になる方は、「上半身を冷やす」のではなく、下半身を冷やさないことを意識してみましょう。
例えば、
- 足首やお腹を冷やさない
- 湯船につかって身体を温める
- 長時間座りっぱなしにしない
- 軽いウォーキングやストレッチを行う
- ふくらはぎを動かす
- 睡眠時間を確保する
- ストレスを溜め込みすぎない
といった習慣がおすすめです。
特にデスクワークなどで座っている時間が長い方は、1時間に一度程度は立ち上がり、少し歩いたり、足首を動かしたりするだけでもよいでしょう。また、熱感があるからといって、冷たい飲み物や食べ物を大量に摂ることは、かえって身体の冷えにつながる場合があります。
「顔は暑いけれど、足元は冷えている」という身体の状態を意識しながら、無理のない範囲で調整していきましょう。

🌿上熱下寒についてのQ&A
Q. 上熱下寒は病気ですか?
A. 上熱下寒は病名ではありません。
東洋医学において、身体の上部に熱感があり、下半身に冷えを感じるなど、身体の状態を表す言葉です。ただし、ほてりや冷えの背景に別の病気が隠れている可能性もあるため、症状が強い場合や長く続く場合には、医療機関で原因を確認することが大切です。
Q. 顔がほてって足が冷たいのは自律神経の乱れですか?
A. 自律神経の働きが関係している可能性はありますが、それだけで原因を決めることはできません。
ストレスや睡眠不足などによって自律神経の働きが変化すると、血流や発汗、体温調節などに影響し、ほてりや冷えを感じることがあります。一方で、更年期に伴う変化や内分泌疾患など、別の原因が関係する場合もあります。
Q. 上半身が暑いので、冷やしたほうがいいですか?
A. 一時的に冷やすことで楽になる場合もありますが、足元が冷えている場合には、上半身だけを冷やし続けることが必ずしも適切とは限りません。
「上は暑い、下は冷たい」という状態であれば、下半身を冷やさないことや、軽く身体を動かすことなどを意識してみましょう。
Q. 鍼灸ではどこに鍼をするのですか?
A. 症状や身体の状態によって異なります。
顔のほてりがあるからといって、顔だけに鍼をするわけではありません。首や肩、背中、腹部、腰、脚などの状態を確認し、その方に必要な部位やツボを組み合わせて施術します。冷えとのぼせが同時にある場合には、身体の上下のバランスを考えながら施術することが重要です。
Q. 更年期のほてりにも上熱下寒は関係しますか?
A. 更年期には、ほてりや発汗などの症状がみられることがあります。
一方で、上熱下寒は東洋医学における身体の状態を表す考え方であり、更年期障害と同じものではありません。更年期に伴う症状が疑われる場合には、婦人科などの医療機関に相談しながら、鍼灸を補助的に取り入れることを検討するとよいでしょう。
🌿上熱下寒でお悩みの方へ
「顔はほてるのに足は冷たい」
「冷えとのぼせを繰り返している」
「ストレスがたまると身体の調子が崩れる」
「上半身と下半身で温度感覚が違う」
このような症状が続いている場合、単純な「冷え」だけで考えるのではなく、身体全体の状態を見直してみることが大切です。上熱下寒は病名ではないため、症状によっては更年期に伴う変化、甲状腺などの内分泌疾患、循環器系の問題など、別の原因が隠れている場合もあります。急に強いほてりが出た場合、強い動悸、発熱、胸の痛み、息苦しさなどを伴う場合には、まず医療機関で原因を確認しましょう。
吉祥寺αはりきゅう院では、東洋医学の考え方を取り入れながら、自律神経や血流、筋肉の緊張、冷えなど全身の状態を確認し、一人ひとりに合わせた鍼灸施術を行っています。
「冷えとのぼせが気になる」
「顔のほてりと足の冷えが同時にある」
「ストレスがかかると身体の調子が崩れやすい」
このようなお悩みがありましたら、吉祥寺αはりきゅう院にお気軽にご相談ください。
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